サードドアとは、「成功への抜け道」とも言い換えることができます。つまり、夢や成功を成し遂げるためのショートカットとなる行動のことです。大勢の人が成功を手にするために奮闘していますが、そういった不毛な競争を避け、自分なりのゴールを目指すことが非常に大切であるといいます。
ファーストドア例えるならば正面玄関のようなもので、その前には世の中の大半、99%の人が並んでいるとイメージしてみてください。すると次のセカンドドアは、VIP専用で億万長者やセレブだけが入れるドアに該当します。多くの人はこの2つのドアしかないと思っていますが、「サードドア」は常に存在しているのです。このサードドアを開くためには何をすべきなのか、『サードドア 精神的資産のふやし方』の著者であるアレックス・バヤナン氏とVISITS Technologiesの松本勝氏の対談からご紹介していきます。
松本氏は、「学生と社会のために、学生が色々な人の話を聞いて、自身のキャリアのヒントを得ていく機会を設けたい」との強い想いから現在の事業を始めました。当初はなかなか取り合ってもらえないことも多かったのですが、その想いを真摯に伝え続け共感を得られたという自身の経験を元に、心の底から「これをやりたい」と思い、決してあきらめずに行動を起こせばサードドアは開けると語りました。
どんな成功者でさえも道のりの途中で必ず失敗や間違いをするもので、成功のためには失敗することは必要かつ非常に自然なことです。失敗したときにそれを受け止め、その失敗からしか得られないことを学ぶことが必要だと言います。松本氏自身も、リスクを冒して勝負に出た結果負けたとしても負けたこと自体をだめだと思うのではなく、なぜ負けたのか、自分にもっとできることはなかったのかといった徹底的な振り返りを繰り返す中で、挑戦すること・否定されることに耐性ができたそう。チャレンジをしなければ成功もないので、失敗を恐れるのではなく受け入れる力が必要となります。失敗すると次の失敗が怖くて動けなくなる「フリンチ」という現象に陥ることもありますが、そうした不安や恐れを完全に消し去ることはできないといいます。不安がある状態に慣れて、不安に飲み込まれないことを目指すことが大切です。
インサイドマンとは、自分を信じて受け入れてくれる人のこと。メンターとも言い換えられるのではないでしょうか。よいインサイドマンは多くの経験や自らのポジションを活かし、素晴らしいアドバイスをくれるなど成功への手助けをしてくれます。
①自分が社会的に本当に正しいと思うことをすること②これがやりたいとインサイドマンに情熱を伝えること③相手にそれを受け止める心があること、の3つが揃うと、サードドアは開くといいます。
日本の新卒採用では、総合職/一般職といったように大きな括りで採用する企業が多いですが、アメリカでは細かく部署や職種に分けて採用されます。即戦力として、入社してからすぐに活躍してもらえる人材を採用するために、部署ごとに必要なスキルや資格が細かく決められています。
就職活動でも求められる能力「デザイン思考」を鍛えよう
イノベーションジム事務局