将来必須のスキル「巻き込み力」とは?〜周りを動かす極意〜

2020.11.18イノベーションジム事務局
#デザイン思考 #イノベーション #キャリア #Society5.0

“周りを巻き込む”ことの重要性


大学生が今後社会で働くうえで必要な基礎力の1つとして「目的に向かって周囲の人を動かしていく、人を巻き込む力(働きかけ力)」が挙げられており、就職活動の場面でも周りを巻き込み、物事に取り組んだ経験を問われることが少なくありません。物事に取り組む際に求められる”周りを巻き込む力”とは具体的にどういった力であり、なぜ重視されているのでしょうか?

そもそも周りを巻き込む力とは、集団で何か1つの目標を成し遂げる際に、関わるメンバーを束ねる力のこと。どんなに優秀な人であっても仕事に割くことができる時間は有限であり、限られた時間の中で最大の成果を出すためには、いかにそれぞれの得意分野を持った人の協力を得られるかが重要なポイントになります。周囲の協力を得て、メンバーの能力を最大限に引き出せるようにチームを束ねる、それこそ「周りを巻き込む」ことなのです。

周りを巻き込むためには何が必要か?


周りを巻き込むために必要なスキルはたくさんありますが、今回は「プロジェクトマネジメント」と「ファシリテーション」についてご紹介していきたいと思います。
プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトをどのように遂行するか計画を立て、決められた期日までに成果物を完成させられるように(プロジェクトの目的を達成できるように)コントロールしていくことを指します。ゴールから逆算してコストやスケジュールを管理することなどが主な役割です。
続いてファシリテーションとは、メンバーの活動が円滑に進むように支援し、うまく物事が運ぶよう舵取りすることです。周囲をサポートしたり調整したりする能力を求められることから、縁の下の力持ちのようなイメージが近いかもしれません。

“2つの力”のカギになるスキルとは?


まずはじめにプロジェクトマネジメントのポイントについてです。
プロジェクトマネジメントに必要とされているスキルは3つあります。
それは「個ではなく全体を見るスキル」「先を予測するスキル」「コミュニケーションスキル」です。プロジェクトマネジメントをするにあたっては、常にプロジェクトを俯瞰して全体を見ながら、全体最適な選択肢を選ばなければなりません。また、プロジェクトマネージャーは常に先を予測し、問題が生じそうな箇所があれば先回りして回避することが必要になります。最後に、プロジェクトマネジメントではチームメンバーから上司、クライアントまでさまざまな人とかかわることから、相手に合わせたコミュニケーションが取れるスキルも大切です。

続いてファシリテーションについても、大きく3つのスキルが求められると言われています。1つ目は、話す&聴く力。チームメンバーが話をしやすい雰囲気を作るために真摯に話に耳を傾けることであったり、発言を促すために適切な質問をしたりと個々の意見やモチベーションを引き出すことが大切になります。2点目は、構造化する力。会議内で様々な意見が出された際に、それらを収束させてチームとしての方向性を決定するため、出てきた意見をどのようにまとめることができるかを見抜く力が必要です。3点目は、合意形成を図る力。対立する意見が出た際に、どれを取捨選択していくのか、全員が納得できる理由を提示しチームの意識を同じ方向性に向けていくことも求められます。

最後に


今回取り上げた「巻き込み力」は、ビジネスの場面だけでなく学生生活においても、集団で物事に取り組む際に発揮することができます。インターネットや書籍でもプロジェクトマネジメントやファシリテーションについて扱ったものがたくさんあるので、気になったらさらに詳しく調べてみてくださいね。

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