エネルギー企業だからこそ実現できるイノベーションと、環境に根差した取り組みとは

豊富な資源と技術革新で、アジアを代表するエネルギー・素材企業グループへ

―これまでENEOSではどのような仕事をされてきたのでしょうか?

私は2003年、当時は日本石油という社名時に入社をしました。新卒では横浜の根岸製油所で、製油部門の人事業務を3年間行い、その後ローテーション制度等によりリテール販売や、法人営業を経験しました。さらにステージが変わり、広報部で主にマスコミ対応を経験したのち再び製油所の人事部門に戻って総括的な立場で仕事をしてきました。入社後18年間の多岐に渡る分野での経験を活かして、今は本社の人事部で採用全般を担当しています。

―ENEOSが目指す社会とは。また、ミッションについてお聞かせください。

2040年に向けた長期ビジョンとして「ありたい姿」を掲げ、大きく3つの取り組みを進めています。ひとつは、「アジアを代表するエネルギー素材企業」を目指した取り組みです。2020年6月には、グループ全体の意思決定の迅速化を図るために、エネルギー部門とホールディングス部門を統合し、名称をENEOSグループ(旧JXTGグループ)に変更しました。
2つめとしては、「事業構造の変革」に力を入れていきます。石油などの従来のコア事業に加えて、成長分野のグローバル展開や技術革新に注力しながら、いかに新規事業を成長に乗せていけるかが直近の課題となっています。
3つ目は、「低炭素循環型社会への貢献」軸とした企業活動の推進です。これは昨今SDGsへの取り組みが着目されている中、ENEOSグループも社会の一員として持続的な社会への責任を果たしていこうという想いから掲げられたテーマです。

低炭素社会への貢献を目指す ―ENEOSのSDGsへの取り組み

―ENEOSといえば「エネルギー」という印象が強いのではないかと思いますが、エネルギーおよび素材やSDGs関連における事業戦略については、どういうビジョンを描いておられるのでしょうか?

長期ビジョンで掲げている「低炭素循環型社会への貢献」に向けた具体的な取り組みとして、2040年には自社排出分のカーボンニュートラルの実現を目標に掲げました。CO2濃度を抑えることで、大気にCO2を増やすことなく、適切に循環させることを目指しています。この他にも、ENEOSグループでは、より環境に根ざした事業を強化・推進しています。
また、SDGsについては、コア事業の石油だけではなく再生可能エネルギー由来の発電を事業の中心に据えていきます。例えば、洋上風力や、陸上風力、太陽光発電などを組み合わせ、プラットフォームとして供給していくことで、世の中のまちづくりや皆さんの生活に活かしていくという構想に向けた活動を進めています。

―持続的な社会を実現するためのENEOSの事業上の強みとはなんでしょうか?

私たちの大きな強みは、全国に1万3000箇所のガソリンスタンドを所有していることです。現在は、これらをプラットフォームとして顧客接点を活用したオープンイノベーションの取り組みを推進しています。その中心に据えているのは 「モビリティ」「ライフサポート」「エネルギー」。この3つの要素を活用した「エネオスプラットフォーム」を構築するため、自治体などと協働しながら新サービスの実証実験を繰り返しています。

持続可能な社会の実現のために、一人ひとりが挑戦できる組織づくりへ

―村瀬様がこれまでお仕事で大切にされてきた考え方とは何でしょうか?

個人的には、仕事を通じて社会を支えていきたいという思いがあり、そのためにはENEOSグループが永続的に発展していかなければならないということを常に考えています。例えば、日々の仕事に追われていると、今やっていることの目的を見失ってしまうこともあります。そのような時には、何のためにやっているのかを振り返ることで、また今の目的に立ち返って仕事に打ち込むことが出来ています。
また会社の持続的な成長のためには、組織として働きやすい環境を向上させていくことが大切です。人事としても、会社全体の働きやすい環境を整備しますが、小さい単位で言えば我々の採用チームでの働きやすさを意識して業務効率化に取り組んでいます。働き方を追求することで、自ずと会社全体の生産性も上がってくるのではないでしょうか。

―今事業面でも大きな変革をされている中で、どのような方が社内で活躍されているのでしょうか?

これまでの経験から、どんな仕事でも進んでできる方は、期近なところから中期・長期といったところまで「課題の設定力」に長けている方が多いと感じます。お客様にエネルギー・素材などの商品を供給する弊社では、即座に大きな判断が求められることが多々あります。
これは法人販売時代のエピソードなのですが、お客様の工場に燃料を船で運ぶ必要がある時に、台風などの影響で2週間船が止まってしまうことがありました。社内で別の工場にある他の顧客向けの船の手配等を関係者で調整した結果、何とかお客様の燃料を積むことができたということが印象に残っています。弊社ではこのような状況で、いかにアプローチしていけば解決できるのか、というところまで自分で組み立てられる力が求められます。

―最後に、新たな時代に社会に飛び出す学生へのメッセージをお願いします。

私たちは、何事にも果敢に挑戦できて、変革を起こせる方々と一緒に働きたいと考えています。社会人になると、日々新たな課題解決への挑戦の繰り返しになりますが、社会で活躍するために学生時代からできることが沢山あると思っています。
例えば、学業やアルバイト、部活、サークル活動など、何でもいいのですが、いかに自分で課題を設定できて、そこに向かってどうアプローチしてクリアにできているのか。また、それは一人で取り組まなくてはいけないものか、周囲を巻き込まなければいけないものなのか、このような整理・分析をぜひ日常的に意識して過ごしてみてください。何気ない生活の中で、そう言ったアンテナを出せて、磨けるかを意識することで、会社に入ってからのアウトプットが大きく違ってくるはずです。ENEOSは、正解のない課題に自らの力で挑戦し続けたいという方にはぴったりな環境ではないかと思っています。

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