愚直に行動することで見つけ出した自分らしいキャリアとは
迷いながらも辿り着いた自分らしいキャリア
ー今の就職先に意思決定をするまでにどういった過程を経たのですか?
就活を始めた当初は、就職人気企業にランクインしているような外資系・日系企業ともに幅広く受けていました。素直に自分の希望やキャリア観を自分なりの言葉で伝えていたのですが、相手に伝わるように表現できないこともあり、相性が悪いと判断された企業がいくつもありました。振り返ると、調子に乗っていたのだと思います(笑)。当時は正直目先の面接や就職活動のことばかりで、だんだん不安になり余裕がなかったです。ただ、諦めずに愚直にひとつひとつ行動し続けた結果、自分のやりたいことに立ち戻ることができ、いくつか内定をいただく事ができました。その中で最大限に私を評価して頂き、自分のビジョンを達成する事ができると感じた会社に入社することを決めました。
ーご自身の選社軸を教えてください。
最後に重視したのは、自分が今興味のある分野の仕事かどうかでした。かねてからスマートシティやMaaS(マース:Mobility as a Service)関連の分野に関心があったので、それらに携わる仕事をすることがメインの軸となりました。加えて、将来的に興味が変わったとしても活躍できるように、業務を通して汎用的なスキルが身に付く仕事かどうかも意識していました。
さらに、健康第一で働き続けられるか、つまりQOL(Quality of Life)の向上も考慮していました。日系大企業でとても忙しく働く親の姿を小さい頃から見てきたことで、がむしゃらに働くことだけが重要とは思っていなかったからです。
手段を目的化しない発想力が鍛えられたデザイン思考テストとIVCでの活動
ーデザイン思考テストを受けて感じたことや学んだことはありましたか?
デザイン思考テストは対策が難しく、常日頃から考える癖がある人でないと答えることが容易でない分、面白く感じました。私自身は評価セッションよりも創造セッションの方が好きでした。数をこなすのではなく、5-6問に絞って良質なアイデアを出すように心掛けていました。また、法則や経験に基づいて対処しない考え方や世の中にある課題やニーズに対して直接アプローチするという考え方が、今まで受けてきた教育とは全く違って新鮮でした。
繰り返し受検することで、目的から逆算して手段を考えるという発想力が鍛えられたことが大きかったです。私の就活におきかえると、当初はスマートシティやMaaSなど手段ばかりに目を向けていましたが、それらが少子高齢化や交通事故といった課題に対する解決策のひとつにすぎないと視野をひろげることができました。
ーIVCでの活動の中で印象に残っていることはありますか?
一番印象に残っているのは、企業の方や代表の松本さんなど、社会人としてキャリアを積んできた方々に自分たちのアイデアを見ていただいたことです。社会人の方から直接アドバイスをいただく機会はなかなかないので、経験を積んだ方の視点や考え方を学べたことが非常に大きかったです。
また、グループでの活動を通じても様々な学びがありました。優秀な仲間達と事業アイデアを形にしていく過程で、自分では生まれることのない発想にたくさん出会えました。その結果、自分が考えた案やアプローチが正しいかどうかを他のアイデアや意見と比較検討することが増えました。さらにリーダーとして活動する中で、意見の引き出し方や収束の仕方、プレゼンテーションに至るまでの議論のプロセスも学べたことも印象に残っています。
IVCでの活動は就職活動にも活きました。資料の作り方やプレゼンの仕方、質疑応答の対応など、知らないうちに就活の選考対策になっていたことに気がつきました。
新社会人としての目標
ー新社会人としての目標はありますか?
まずは、配属された部署で最大限貢献できるように頑張りたいです。愚直に取り組めば必ず成長できると信じているので、目の前にある仕事に精一杯向き合いたいと思います。
また、他社との競争ではなく「共創」を重視して、自社と他社、互いのノウハウを掛け合わせて顧客のニーズに対応できる人材になりたいと思っています。そのために、世の中の動きや最新のテクノロジーのキャッチアップを欠かさずに取り組んで行きたいです。
福田 孝寛さん
東京理科大学経営学部経営学科(2021年9月卒業)。
在学中は国際インターンを支援するNGOやサークルの合宿幹事など、さまざまな活動を経験。趣味は、海外旅行とスキューバダイビング。総合電機メーカーに新卒入社予定。
「デザイン思考テスト」を運営するVISITS Technologiesでは、スコアの上位者を対象に、「イノベーターズクラブ(IVC)」という長期的なプログラムを実施しています。今回はIVCの2期生で総合電機メーカーに内定している東京理科大学卒の福田 孝寛さんに自身の就職活動についてインタビューしました。※インタビューは2022年3月実施