デザイン思考カレッジ

「デザイン思考テスト」の成績上位者に共通して備わっているビジネススキルとは?

2022.03.14 イノベーションジム事務局

これまでの新卒採用の選考方式では、学生の能力を判断する際に面接官の定性的な判断に委ねられてしまう部分が多くありました。そのような中で、そもそも定量化しづらい「創造力」を可視化できるようにしたものが「デザイン思考テスト」です。今回は、「デザイン思考テスト」の成績上位者に共通する創造力以外のビジネススキルについてご紹介します。

課題発見・解決能力

「デザイン思考テスト」の「創造セッション」に欠かせない視点であるということもあり、成績上位者は課題を自ら発見して解決していく能力がとても高いです。ビジネスにおいては、課題に対してPDCA(Plan→ Do→ Check→ Act)サイクルを回して解決していくことが求められ続けます。そして、これまで以上に変化の激しい時代において自ら課題発見をする力が備わっていることはビジネスにおいても大きな成長が見込めると考えられます。

コミュニケーション能力

成績上位者には主体性や発信力など、ビジネスで求められるソフトスキルが備わっており、インターンシップに積極的な姿勢で取り組む活発な人が多い、と企業の方々に印象を持たれています。グループディスカッションにおいても活発に発言し、主体的にチームのリーダーとして周りを引っ張っていく姿勢を見せています。そして、自ら発言して議論を盛り上げるだけではなく、他のメンバーの意見も積極的に聞こうとする協調性も持ち合わせていると評価されています。

共感力

「デザイン思考テスト」では、「創造セッション」、「評価セッション」ともに、設定されたターゲットの置かれた状況を推測して共感することが求められます。そのため、成績上位者には他者への共感力の高い学生が多いです。仕事上でも、利害関係の異なる他者の状況に共感し、配慮した対話を行うことで社内外の相手から信頼を得ていくことが求められます。さらに、近年よく耳にする「サーバント・リーダーシップ」というリーダーシップスタイルにおいても共感力は重視されており、他者のニーズを想像し、共感する「デザイン思考テスト」に必要な能力が、そのままビジネスにおいても生かされることがわかります。

デザイン思考テストが測る「創造力」とは

お気づきかもしれませんが、実は「デザイン思考テスト」が測っている能力は上記の課題発見・解決能力やコミュニケーション能力、共感力によって生み出されているものです。日々のコミュニケーションによって共感力が磨かれ、他者の抱えている課題に気付き、それを解決するために試行錯誤していく。これこそが創造力なのです。

まとめ

今回は、デザイン思考テストの成績上位者に共通する能力のうち、特に社会人になっても求められるビジネススキルをご紹介しました。これらのビジネススキルを高めるには、まずはお手本となるような優秀な学生の立ち居振る舞いを見習うことが近道です。これまでのインターンシップで出会った仲間や大学の友人などからお手本を見つけて見習うことで、将来社会で活躍するために必要なスキルを今から伸ばしていきたいですね。