就職活動を楽しみながら、デザイン思考力を伸ばすコツとは
周りに左右されず後悔のない選択とは
業界ではなく「軸」に拘った決断
簡単に私の就職活動についてお話させていただきますと、業界や第一志望などは決めず、気になる、自分の軸に合うと感じる企業を業界を跨いで受けていました。業界という軸で切り捨てるのではなく面接を通じて相性や雰囲気を見て納得して自分の進む進路を決めたいという思いがあったからです。実際に本選考でも人材、IT、広告、マスコミ、メーカーなど自分の軸と一致していると感じた多くの企業に応募しました。
この進路は今後の自分を大きく形成するため、周りの意見に流されないように強い軸を持つことが大切です。私は多くの企業に応募しましたが、ただ単純に有名、大手企業にアプローチするのではなく、本当に自分が就職したいと思えるところにじっくり時間をかけて向き合う事で後悔のない決断ができたと思っています。
就職活動は自分との戦い
就活を始めたばかりの頃は周りが気になったり、比べて落ち込んだりと他人に左右されていました。これまでの人生を踏まえ「自分は何が好きなのか」「どうなりたいか」など今まで考えたことなど全くなく、どうすればいいのかも分からず焦っていたのだと思います。
就活は自分の「過去」「今」「未来」を見つめること。私が就職活動を通じて大切だと感じたことを紹介します。
○徹底的に準備する
就職活動は勢いで簡単にできるものではないと思います。事前にしっかり対策をすることで選考当日の自分を落ち着かせることができたり、最後に決断をする際に明確な軸を持てると思います。
○自分らしさを忘れない
準備が大切といっても、全て完璧である必要はありません。自分はどうか、自分がなぜこの会社を選択するのか、自分がどう貢献できるか、を自らの言葉で伝える必要があります。ありのままの自分を受け入れてくれる会社か見極めることも、重要なポイントだと思います。
○楽しむ!
難しいですが、1番大切だと思います。大変な事ほど乗り越えたときの達成感は大きいですし、楽しむ気持ちを持つことで、乗り越えられる事も増えると思います。
私の就活も新型コロナの影響でほとんどがオンラインでした。最初は運が悪すぎると考えていましたが、実際は例年よりもフレキシブルにOBOG訪問ができたり、オンライン上に企業紹介の動画が沢山アップされ、効率よく就職活動ができました。思い通りにいかず辛いことも、悲観することもあると思いますが、良い面にフォーカスして諦めずに乗り越えると、良い結果につながると思います。
大手商社やコンサルも導入するデザイン思考テスト
選考に向けて実際に取り組んだデザイン思考テスト対策とは
選考でデザイン思考テストを導入する企業が増えた印象でした。私が実際に受けた中で具体的には商社やコンサル、そして食品業界など複数社でデザイン思考テストが導入されていました。
何よりもデザイン思考テストを受けて感じたのは他のテストと全く違う、ということです。
答えが明確に1つではないところに何よりも混乱し、初めて受けたときはテストの仕組みすらあまり理解しておらず、結果はボロボロだっためスコアを伸ばすために何をすべきか考えるようになりました。
デザイン思考テストは結果がすぐに分かり、自分の長所やもっと伸ばすべき点へのアドバイスも見られるため、それを参考にして短所を補うよう日頃から意識しました。私はデザイン思考フェスなどで受検し練習を重ね、私は5回デザイン思考テストを受けました。アイデアの実現可能性よりも、新規性や共感できるかが重要であり、アイデア創造力を鍛えるためには人を観察し、常識を疑いバイアスフリーに課題解決策を考えるようにしていました。
デザイン思考テストは選考で導入されているから重要、スコアが高いほうがいいと考え対策をする方もいると思います。もちろんそれも正しいですが、何よりも実際に社会に出てからも活躍するために必要なスキルであり、それを養えると思いトレーニングすることがスコアをあげるコツかもしれません。
これから就職活動をされる皆さんへ
就職活動は学校選択と違い、偏差値やレベルで簡単に評価し、それだけから決めることはなかなか困難です。だからこそ後悔ない決断ができるよう、今できることに真摯に向き合い、就活に望むことができれば、自分の納得できる結果につながると思います。
方々で何度も言われていると思いますが、内定をもらうことがゴールではないと思います。この就職活動というきっかけを通じて、これまでの自分を見つめ直し、今後自分がどうなりたいかを考える大きなチャンスです。他人と比べて悲観するのではなく、自分らしさを忘れず就職活動を楽しんで頑張ってくださいね。
こんにちは、慶應義塾大学4年生のKです。この記事を見ている方の中には、現在就職活動に取組んでいる方も多くいらっしゃると思います。今回は私の就職活動を振り返って、デザイン思考テストの重要性や実際の選考に関してなどを紹介させていただこうと思います。少しでも就職活動をしている方の力になれれば幸いです。