デザイン思考カレッジ

デザイン思考フェス2021 キックオフイベントvol.2サマリーレポート

2021.09.06 イノベーションジム事務局

デザイン思考フェスは、次世代を担う社会価値創造人材の発掘・育成・輩出を志た企業共創型プログラムで、学生がデザイン思考を学び、身につけ、未来を切り拓くきっかけやビジョンをデザインできる力を身に付けることを目指しています。
2日目は、JICA、積水化学工業、日鉄ソリューションズ、森永乳業、東京ガス、トヨタ、三井不動産、三菱商事の8社の社員の方にご登壇いただきました。

企業を通じて社会価値創造を実現する

今回は各企業様に以下3点について質問させていただきました。

1点目「どのような社会価値を生み出したいと思い会社を選択したか?」に関しては、「人々が心の豊かさを感じられる社会を目指す」「変化する社会へ新しい価値を提供」など、総じて人々の生活の質を向上させること、そして新たな変革を起こすことが挙げられていました。

2点目「プロジェクトや仕事において生み出した新たな価値」に関しては、「取引先の価値を上げること」や「人や組織の成長」など自社だけでなく、他社に及ぼした影響が多く述べられていました。

3点目「自社における未来の目標やビジョン」に関しては「遊びのある社会の実現」「可動性を社会の可能性に変える」など社会全体をさらに良くしていきたいというビジョンが掲げられていました。

新たな価値を掛け合わせる「統合思考」を学ぶデザイン思考ワークショップ

ワークショップではデザイン思考が必要とされる背景や考え方について学んだ後、今回は「統合思考」について深く学びました。現在、内閣府によるSociety5.0の提唱されるなど、「改善」だけではなく「創造」が必要とされる時代になっています。

デザイン思考では、最初にユーザーの立場に共感し、なぜそのサービスが必要とされるのか、つまり「WHYを」考えることが最も重要です。統合思考とは現状、共存できていない2つ以上のニーズを統合することで、価値の抽出、価値の統合によりアイデアは創出されます。例えば「暖かくなりたい」という価値に「着込みたくない」という共存しがたいニーズが合わさり、薄型のインナーなどが生まれます。

ワークショップでは主に「統合思考」についての理解を深めるため「ヒットしている特定の商品やサービス・機能がユーザーのニーズをどのように満たしているのか?」そして「トレードオフ関係の複数のニーズを満たしている商品」について実際に学生とアイデアを出し合いました。

 

基本情報
HELLO, VISITSは学生が自分と社会の未来を自由にデザインできる文化を作る機会を提供しています。これからの社会で求められる社会価値創造人材を発掘するべく、自分で、目的、課題発見をする力をデザインで養うことを目的としています。
デザイン思考とは創造的な問題解決の思考法であり、シリコンバレーで培われた考え方で、GoogleやFacebookなど世界の主要企業でも用いられています。