AppleやGoogleも採用しているデザイン思考とは?世界中の全ての人に必要な理由。
シリコンバレーでは当たり前の思考法?
そもそもデザイン思考とは
そもそもデザイン思考とは何なのでしょう?
デザイン思考とは「共感」をすることから、本当に必要とされる課題を定義し、問題を解決する思考法でありプロセスです。今出来る手段から考えるのではなく、あくまで何が本当のニーズなのかを深く考えることが重要です。イノベーションを起こすための考え方とも言われており、実際にAppleのiPhoneをはじめ、様々なイノベーションの背景にはデザイン思考が存在しています。
「ドリルを買いに来た人が欲しいものは、ドリルではなく壁の穴である」
(出典:T・レビット「マーケティング発想法」)
という、有名な言葉があります。顧客のニーズをそのまま受け取り様々な種類の電動ドリルを紹介するのではなく、その人に共感し、本当に必要なニーズを理解(=課題発見)した上で、必要な解決策を提供することが、真の課題解決のためには必要なのです。「壁に穴を開けて家族の写真を飾りたい」というニーズがわかれば提供する解決策も幅が広がります。
なぜ様々な場面で活用することが出来るのか
デザイン思考の特徴的な点は「問題解決」をするだけではなく、その前の「課題設定」が非常に重要という所です。
様々なビジネスのシーンにおいても、顕在化している問題に対し、すぐに出来そうな解決策に飛びつくのではなく、発生している問題の背景にある真の課題は何かと言うことを注意深く観察した上で、問題解決をする考え方は非常に重要です。
もちろんビジネス以外でも、家事を効率よく行う、ダイエットをする、ゼミの合宿の企画をするなど、様々なシーンでデザイン思考を既に使っている人もいるかもしれません。
これからの社会でデザイン思考が必要性を増している理由
従来、日本の企業活動では決まった課題に対して解決策をうまく実行出来る人達が求められていました。一部の経験豊富な人の経験則に基づき課題を抽出し、多くの人で課題を解決することが企業の競争優位に繋がっていました。ところが決まった課題解決の多くをAIが代替して正確に、素早く実施出来るようになり、人間にはより創造的な仕事が求められるようになって来ています。
変化スピードが早く、答えがわからない世の中になるにつれて、どのような社会価値創造に従事するにあたっても、自ら課題を発見し、解決策を作り出す力がより一層求められているのです。
デザイン思考力は伸ばすことが出来るのか。
イノベーションは一部の天才だけのもの、と言う風に考えられがちですが、そのために必要なデザイン思考は、思考のメソッドであり、誰でも適切なトレーニングをすることで着実に伸ばすことが可能です。身に付けることにより、誰でもイノベーターになることが可能です。正しい知識を身につけ、なんども試してみることで、あらゆる場面で役に立ててみましょう。
いわゆるGAFAと言われるシリコンバレーの企業で採用されていたり、最近ますます耳にすることが多くなった思考法、それが「デザイン思考」です。みなさんもどこかで聞いたことがあったり、既に実践している方もいるかもしれません。
「デザイン」というとデザイナーだけに必要とされる考え方のように思うかもしれませんが実は世界中の誰もが身に付け、あらゆるシーンで活用することが出来る思考法なのです。