大学生に聞く、オンライン環境下ならではの学びと体験
コロナ禍での私たちの生活の変化
距離の制約を超えて得られた深い繋がり
とある限界集落に通い地域の魅力発信活動をしている大学生の団体では、現在村の方とのコミュニケーションや団体内での会議にオンライン会議ツールを活用しています。以前は東京から移動に半日かかる地域まで足を運んで活動をしていましたが、遠くてあまり頻繁に村に通うことができずコミュニケーションの機会が少ないことが活動の課題でした。最近は実際に村に足を運ぶことはできないものの、活動の中で地域の方のお話を聞きたいときは村の方とzoomを繋いでお話をしているとのことで、必要な時にすぐ話ができるので便利だといいます。もちろん実際にその場へ足を運んで顔を合わせてお話をすることは何にも代えがたいことだとは思いますが、一方でオンラインはその手軽さから、距離や時間の制約を克服できるメリットがありますね。
オンラインならではの海外旅行
昨今は思うように旅行もできませんよね。そこで続いては、Youtubeのライブ配信によるバーチャル海外旅行に参加した体験談をご紹介します。旅行が趣味の大学生Kさんが参加したバーチャル世界一周旅行は、12か国15拠点とオンラインでつながり、各国の現地在住のガイドがおすすめの場所などを案内してくれるというもの。見られる風景も、現地の町並みや文化財、家での夕食風景など様々で、実際にピサの斜塔やバンクーバーからの日の出などを楽しむことができたそう。移動時間がないオンラインだからこそテンポよく各国を回れるため、国同士の違いなどを比較しやすく色々な発見があったようです。また、いつもは海外旅行に行くと定番の観光地をめぐるだけで終わってしまいがちですが、現地の方の自宅の様子やローカルな町並みなど、現地の生活を垣間見ることができて貴重な体験ができたといいます。リアルな旅行とは一味違う、バーチャル旅行なりの楽しみ方ができたようですね。
対面の空気感を実現する工夫
続いては、これまで対面で行ってきたゼミがオンラインでの実施になった事例です。オンラインでも活発な議論ができるようにホワイトボードのように付箋をはったり簡単なマッピング、メモ書きなどを行えるツールを使うことで、対面で意見を出し合う時のような活発な空気感を作り出そうと試みたそう。使ってみると、対面と遜色ない使い勝手で議論ができたとのこと。ボードのデータをURLで共有できるため、当日参加できなかった人も手軽に内容を知ることができるという意外なメリットもありました。一方で、休憩時間に雑談が生まれにくいなどの課題もあり、解決に向けて試行錯誤している最中だそうです。
オンライン環境下を経て得られた気付き
大学の授業が全面オンラインになり課外活動も制限されるなどの現状では、どうしてもオンラインは対面での活動の「下位互換」という印象を持ってしまいがちかもしれません。確かにオンラインでは対面に特有の偶発性や手触り感といったものに欠けてしまうことは事実ですが、一方でオンラインではオンラインなりの学びやメリットがあります。この環境でしかできない体験、学びを経験するとともに、今後私たちの生活が元に戻った際も対面とオンラインツールを目的に合わせて適切に使い分けたいですね。
こんにちは、HELLO, VISITS運営事務局です。新型コロナウイルス流行に伴い私たちの生活が変化し始めてから1年が経とうとしています。生活に様々な制約が課されて苦しい時期ではありますが、環境が変化すれば得られる体験も大きく変わります。
今回は、様々なツールを使ってオンラインならではの経験をした3つの事例を取り上げて、この特異な環境下でどのような経験や学びができるのか、学生の皆さんの声を交えてご紹介したいと思います。これらの事例をを参考に、ぜひ今しかできない体験や学びを追求してみてくださいね。