就職活動の面接で問われる言語化能力を鍛えるには?
言語化能力の構成要素
言語化能力とは、「頭の中で考えていることを言葉に変換し、さらにそれを相手が理解しやすい表現で伝える力」です。
言語化能力は大きく4つの能力に分解することができます。
①観察力
変化や違和感に気づいたり、物事の共通項から本質を見抜く力。
②思考力
頭のなかで自身の思考を整理する力。
③語彙力
シーンに合わせて適切に選択できる、豊富な言葉のストック。
④要約力
相手に分かりやすく伝えるために、端的にまとめる力。
これら4つを鍛えるためには、インプットとアウトプットをし、そしてそれらに対する評価を行うこと、つまりPDCAサイクルを回す必要があります。
言語化能力を高めるトレーニング
言語化能力を向上させるために効果のあるトレーニング方法を3つご紹介します。
①日々の出来事を日記やSNSに書く
身近な物事をよく観察して文章にすることで、観察力や思考力が鍛えられます。特にSNSの中でもTwitterは140字という制限があるため、端的に書く練習にも繋がります。また、日記やSNSのような後から見返すことのできる媒体を使用することで、読み返したときに自身の文章を評価することもできます。
②本を読んでレビューを書く
読んだ本のレビューは、考えを言葉にする際に大事な語彙力を鍛えられます。また、自分がその本を読んで何を感じたかを考えることで思考力が、他者の言いたいことをまとめようとすることで要約力も身につけられます。
③「デザイン思考テスト」を受験する
自分の考えを言語化し、および評価の一連のプロセスが全て組み込まれているのが「デザイン思考テスト」です。「誰がいつどこで」という多様な状況におけるニーズを考える際には、観察力と思考力が求められます。また、創出したアイデアは他の受検者と相互評価するため、端的に分かりやすく書かなくてはいけません。自分の書いた文章に対して評価を受けることで自分のアウトプットへの評価を学び、更なるアウトプットのためのPDCAサイクルを回しやすくなります。
就職活動だけでなく社会人スキルとしても
言語化能力は就職活動中にだけ求められるスキルではなく、社会人になった後もミーティングや商談などありとあらゆる場で必要となります。これを機にぜひ上記のトレーニングを積んで能力の向上を目指してみてください。
就職活動において、ESや面接をはじめとしたあらゆる選考フローで求められるのが「言語化能力」です。どんなに素晴らしいアイデアを持っていたとしても、相手に伝わるようにアイデアを言葉にできなければ評価されません。
面接を受けてこんな悩みをよく聞きます。
「言いたいことはあるんだけど上手にまとまらない」
「感性には自信がある。けれども伝わるように表現するのは苦手…」
今回は、そんな悩みを解決するための言語化能力の鍛え方をお伝えします。