デザイン思考カレッジ

デザイン思考フェス2021特別イベントDay1サマリーレポート

2022.04.18 イノベーションジム事務局

デザイン思考フェス」は、次世代を担う社会価値創造人材の育成を目的に、企業や学生と一緒に作るプログラムです。今回は2021年10月7日に行われた参加者限定の「特別イベントDay1」の様子をご紹介します。

今後の学生に求められる「デザイン思考」を体験

長引くコロナ渦において働き方が多様化し、以前には予測できなかった状況が社会を取り巻いています。不確かな世の中である一方、デジタルテクノロジーの進化によって今まではできなかった様々な社会課題の解決が可能になっていることも事実です。

 

これからの未来を担う学生の皆さんは、特に正解のない時代に課題を発見して解決策を導き出す力が不可欠になっています。今回の特別イベントは、目的創造からアイデアを生み出す「デザイン思考力」に触れ、さらには今後のビジネスはどうあるべきかを考えるきっかけになるよう企画しました。

「デザイン思考フェス2021特別イベントDay1」のプログラム

●オープニングスピーチ「SDGsを実現するためのデザイン思考」
VISITS Technologies株式会社CEO/Founder松本勝による講演

 

●大手メーカー/デベロッパー等 参加企業全18社による1分間ピッチリレー
会社の存在意義や仕事内容の紹介、今後の会社のあり方をプレゼンいただく企画

 

●イノベーションドライブセッション
パナソニック株式会社執行役員/デザイン本部長臼井重雄氏の講演

 

●デザイン思考を紐解くワークショップ
デザイン思考×事業アイデア創造を体験する学生参加型企画

 

●企業の方とのコラボ座談会

今回はプログラムの中で、学生が実際に参加して「デザイン思考」を体験したワークショップについて詳しくご紹介します。

デザイン思考を紐解くワークショップ「デザイン思考×事業アイデア創出」体験

今回のワークショップでは「新しい『モビリティ』を創る」をテーマに実施しました。アイデア創造の手順として、「まずなぜ人は自家用車を買うか」という自家用車の提供価値を考えるところから始め、価値を組み合わせたり、価値の前提を反転させるような思考を繰り返すことで、「新しい『モビリティ』」のアイデアを出していきました。限られた時間の中でも、立って体幹が鍛えられるタクシー、電車の中で1両づつライブする、食べながら移動できる電車など、柔軟な発想で様々なアイデアが創出されました。

これまでにない組み合わせで新たな価値を生み出す「イノベーション」とは?

イノベーションとは「新結合」と言われ、これまで組み合わせたことのなかった価値同士を結合させて新しい価値を生み出すことを指します。価値を洗い出し、他のモノやサービスと掛け合わせることで、新しいサービスが考案できます。話を聞くと単純に聞こえるもののイノベーションを起こすことが難しい理由の一つはバイアスが働いてしまうことです。バイアスとは、「〇〇は〇〇だ」と無意識に思い込んでいる前提で、脱却するためのポイントは今の「当たり前」に疑問をもつことになります。体感型のワークショップは、参加者の皆さんにとってよい学びの機会となったようです。

最後に

企業・デザイン思考・SDGsそれぞれについて「聞いたことはあるけど、詳しくは知らなかった」「初めて知った」といったさまざまな感想をいただいたDay1でした。参加者の皆さんにとって、現在地を知り、未来を考えるために有意義な時間になっていれば幸いです。デザイン思考フェスは2022年も開催します。ぜひ、興味を持った方は詳細をチェックしてください!日本を変革する大学生を私たちは応援しています!

 

基本情報
HELLO VISITSは学生が自分と社会の未来を自由にデザインできる文化を作る機会を提供しています。これからの社会で求められる社会価値創造人材を発掘すべく、自分での目的、課題発見をする力をデザイン思考で養うことを目的としています。デザイン思考とは創造的な問題解決の思考法であり、シリコンバレーで培われた考え方でGoogle、Appleなどの世界の主要企業でも用いられています。